MRI
上司に伝えた後、スマホが鳴った。
病院からだった。
『聞くのわすれました。熱は何度ですか❓』
受付の男性からだった。
起きてから計っていなかったので、会社の体温計で計ってみたら、37度1分だった。
それを伝えると、淡々と『でわ、気を付けて来てください』
総合病院といい、事務的に淡々としてるな…。
苦しいながらも、そう感じた。
車に乗り込み、10分走らせて病院に辿りつきました。
受付には、電話で話した男性がいた。
「すみません。先程、電話をした者ですが、頭痛がヒドイので診て下さい」
『あの、ついたての向こうで、こちらを記入ください』って、体温計と紙を渡されました。
言われた通りに、ついたての向こうに行くと、椅子があり、一人ポツンとなる場所。
紙に書く項目がいくつかあり…
●咳は、いつからありますか?
●最近、人が集まる場所に行きましたか?
●家族、職場にコロナ感染者はいますか?
●最近、海外に渡航しましたか?
●今の体温は、いくつですか?
んん❓❓
これは問診票か❓
書いてるこの場所。書いてるこの内容のアンケート。
もしかして、コロナ患者だと思われてる❓❓
一通り、記入も終え、すみませーん。って手を上げた。
小走りに看護師が来て、問診票を確認。
「コロナっぽく無いなぁ…」ってボソッとひとり言。
やっぱり!!
「あの…。すみません。コロナを調べて欲しい訳じゃナイですよ。脳ですよ。脳」
「えっ??そうなんですか??じゃあ一応、診てみますね」
「じゃあ」じゃなく、すぐ診ろよ。って、内心は思った。
全部、あの受付の男のせいだ❗
症状を歩きながら伝えて、そのままMRIの部屋に連れていかれた。
MRIに直行した決定打は、『朝の伸びをした瞬間』を話した事だったと思う。
その内容を症状より、詳しく聞かれた。
MRI室に到着。
そーそー❗
見た事ある❗この機械❗
これで、ずーっと続いた頭痛の原因も分かるはず❗❗
具合が悪いクセに、変な安心感があった。
どんな風に機械のベッドに横になったか覚えてナイが、機会が動く。
ガン❗ガン❗ガン❗ガン❗
機械の音が、めちゃめちゃ、うるさい。
それだけは、鮮明に覚えている。
頭痛を患ってる頭には、かなりひびく…。
10分❓20分❓
検査時間は分からないけど、ようやく終了…。
すると、医者らしき別の男性が、走って駆け寄ってきた。