くも膜下出血を乗り越えて

この体験談で、読んだ人が、くも膜下出血の初期症状に気付けたり、身近にいるくも膜下出血の患者の手助けになるヒントがあればと思い書き始めました。

救急搬送①

 

検査終了後、

医者らしき男性が走って駆け寄ってきた。

「落ち着いて、聞いてください…」

 

「あなた、くも膜下出血です。これから、別の病院に救急搬送します」

と、かなり深刻なトーンで言ってきた。

 

自分は、不思議と冷静で、心の中で『でしょうね。こんな頭痛だもん』って感じでした。

 

救急搬送なら、移動だなと思い、ベッドから起き上がろうとした瞬間、医者が。

「動いちゃダメです❗そのまま寝てて❗目も閉じてて❗」

「ストレッチャー。行くよ❗1、2、」

ガタン❗って、自分はストレッチャーに乗せられ、病院の廊下を移動して、気がついたら、救急車に乗っていた。

 

まぁ、手際がイイ事。

受付の男はポンコツなのに…。

 

「でわ、今から手術が出来る病院に移動します。医大でイイですか❓」

自分的には、家から遠いって理由から日赤にして欲しいと、とりあえず言ってみた。

「分かりました。受け入れ可能か連絡します」

運転手が連絡のやり取りをしている間、私は医者に、会社と親に連絡したい旨を伝えると、

「えぇ。もちろんです。むしろして下さい。ただし、簡潔に伝えてください。」

 

電話チャンスは一度切りみたいな言い方だな…。

まぁ、親なら、まだ仕事の時間じゃないし、出るだろうと確信し親に電話をしました。

 

電話を掛けて、数コールで親が出る。

「あ、もしもし❓俺だけど」

心配を掛けたくナイから、なるべく明るいトーンで話した。

「あのさ。俺、くも膜下になったから日赤に行くわ。んでさ、会社に電話して欲しいんだよね」って、会社の電話番号を伝えた。

まだ、親も『うん。うん。』って、冷静に聞いてくれてた。

そのまま、医者に電話を変わる。

 

「もしもし。医者の〇〇と申します。息子さん、命に関わる病気になっています。これから日赤に救急搬送しますから、お母さんも今から病院に向かってください。こちらは30分で日赤に着きます」

そう親に伝えて電話を切った。

 

くも膜下出血って聞いたら、親がパニックになるから、わざわざ明るいトーンで話したのに、『命に関わる』とか言うなよ…。

 

あ、思い出した事あった❗

車だ…。

「あの…。車、そのまま置いておいて大丈夫ですか❓」

「えぇっ❗車で来たの❓この状況なのに❓

ダメだよ。運転しちゃー。意識が無くなって事故になるよ」

 

怒られた💦

とは言っても、もぅ来ちゃったし…。

「車は大丈夫だから、後で家族の人に取りに来てください」

「まずは、病院に着くまでに鎮静剤と血圧を下げる注射を打ちます。打った後、ぼーっとします。あと、心臓もバクバクしますが大丈夫ですから」と言って、注射を2本打ちました。

 

たぶん、この時には、救急車は出発していたと思う・・・。

 

経験談ポイント

●私が言うのもナンですが、運転しちゃダメ❗

年に何回か国内でも、運転中に意識が無くなり通学路に突っ込んだ事故があるけど、きっと、こーゆー事だと思う。